Cygwin上でバッチ処理を作成するうえで、利用するであろうコマンド

 

Cygwin上で操作するためには、CUIでUnix系コマンドを利用する必要があります。基本的なコマンドをまとめておきます。

pwd:現在ディレクトリ表示

pwdコマンドで現在ディレクトリを表示させることができます。今いるディレクトリがわからなくなったら確認してみましょう。

ls:ディレクトリ情報表示

lsコマンドでディレクトリ情報の表示が可能です。どんなファイルがあるかを調べるときに使います。

主なオプションは次の通りです。

オプション 概要
l リスト表示を行う
t 時間順でソートする
r ソートを逆順にする
h 単位を見易くする

cd:ディレクトリ移動

cdコマンドでディレクトリ移動を行います。

vi:ファイル編集

ファイルの編集はviコマンドで行います。

viコマンドでは、コマンドモードと編集モードの2種類があります。起動直後はコマンドモードとなっています。

コマンドモードの編集方法は次の通りです。

キー 概要
k 上へ移動
l 右へ移動
h 左へ移動
j 下へ移動
:q 終了
:q! 強制終了
:w ファイル保存
:wq ファイル保存して終了
x 1文字削除
i 編集モードへ
a 次の文字から編集モードへ
^ 行の先頭へ移動
shift+$ 行の最後へ移動
g 先頭へ移動
shift+g 最後尾へ移動

編集モードでは、通常の文字入力や矢印ボタンでの移動が可能です。編集モードから抜ける場合は、「Esc」を使います。

キー 概要
Esc 編集モードを抜ける

慣れるまでは、とっつきにくいですが使って慣れるしかありません。よくわからない状態になってしまったら、いったんコマンドモードへ抜けて、保存せずに「:q!」で強制終了させてしまいましょう。

cat:ファイル内容出力

catコマンドでファイルの内容を出力します。

複数ファイルを同時に指定することも可能です。

sort:ファイルの中身をソート

sortでファイルの中身をソートします。

オプション 概要
n 数字とみなしてソートする
r 逆順にソートする
k ソートキーになる列を指定する

文字列としてソートする。

数字としてソートする

数字として逆順にソートする

2つ目の項目をキーとしてソートする

>:リダイレクト

リダイレクトを使うことによって、標準出力の内容をファイルに書き込むことが可能です。

たとえば、sample.txtのソート結果をsort.txtへ書き込むためには次のように記載します。

|:パイプ処理

パイプ処理を使うことで、標準出力の結果を次のコマンドへ渡すことができます。

たとえば、catした2つのファイルをソートする場合は次のように記載します。

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